カテゴリー「自閉症スペクトラム児の療育・教育」の記事

自閉症スペクトラム研究

自閉症スペクトラム学会の論文集「自閉症スペクトラム研究」第12巻第2号が届きました。

論文の題目には
・授与動詞構文の指導
・攻撃行動・自傷行動の軽減
・説明文の指導
・社会的遊びの指導
・ゲームに負けた時の怒りのマネジメント
・不適切行動のコントロール
などの言葉が並んでいます

もちろんどれも立派な実践だと思うのですが、
課題を「個」に押し込んで、ASD児を「変える」のだという実践のような気がしてならなかったのです。

支援者として、自らの実践を振り返るきっかけとしたいと思いました。



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「健康」の条件

前回の記事の続きです。

「学力」をつけることに躍起にならないこと。
いわゆる「高機能」のお子さんを持つ親ごさんに多いとのことです。学年相応又はそれ以上の(狭義の)学力をつけるために躍起になるのではなく、例ば「規則正しい生活」や「感情のコントロール」「おだやかな家族関係」などを大切にしていくことが大事。

多様な経験が自己理解の「芽」になっていく。
集団行動の経験。失敗の咀嚼。ある程度の我慢。支援を受け入れること。など多様な経験を通じることで、正しい自己理解をすることができる。

日常生活が生きる基礎力になる。
基本的な生活習慣を身に付けること、心身面での日常生活の管理などが大切。

これは、家庭だけでなく学校でも大切にしていかなければいけないことだといえます。

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「健康」な自閉症スペクトラム障害児者をめざして

今年度の「日本自閉症スペクトラム学会第12回研究大会」に参加した感想です。

表題にあるテーマは「自主企画シンポジュウム7」のものです。
なかなか挑発的なテーマにも感じますが・・・
幼児期・学齢期・成人期・成人期以降で4人の話題提供者のお話を聞きました。
どのような支援が本当に必要であるのかを、成人期以降の「適応」の程度をさかのぼって分析するという大変興味深い内容でした。
このシンポで最も重要視されていたことは「適応」を目指すが、それが「普通を目指すことではない」ということです。
特に印象的だったのは、
日常生活の中での「社会的役割」と「趣味や楽しみ」の2つがとても大切であるという親ごさんのお話でした。
「認知特性をなんとかする・・・」などというスタンスからの脱却が、やっとメインストリームになってきたと思いました。
このことは、今回の学会のそこここで感じたことです。

次回に続きます。

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か~あちゃん、おかえり~♪

Photo_2

クレヨンしんちゃんは家に帰ってきたときに

「か~ちゃん、おかえり~♪」

と言います。

これって

ASD?

一生懸命TVのリモコンを探しているときに

窓からシロを見つけたら

「シロ元気か~?」

って

被転導性?

のび太&ジャイアン症候群

だけではなくて

しんちゃん症候群も

ありそう・・・

のび太もジャイアンもしんちゃんも

大好きですww

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「自閉症スペクトラム」理解のためのパンフレット

ちょっと調べてみたら

川崎市と横浜市がなかなかいいのをつくってましたので紹介します。

こちらが川崎市

こちらは横浜市

「認めよう、見つめよう、育もう」

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ASDの「脳機能」

自閉症スペクトラム障害の「脳機能」についてもう少し詳しく調べてみようと思っています。

・シングルフォーカス(単一視点)
・モノトラック(単一路線)
・セントラルコヒーレンス(中心性・首尾一貫性の障害)
・エンザイアラティ(不安)
・フラッシュバック
・ヴィジュアルシンキング(視覚的思考)
・ハイパーセンシティビティ(感覚過敏)
・セオリーオブマインド(心の理論)
・アテンション(注意)
・エグゼクティブファンクション(実行機能)

スペクトラムの子を理解し、支援するための糸口になると考えられるからです。

「わがままだ・・・」
「ひつこい・・・」
「聞きわけがない・・・」
「自分のことは棚に上げて・・・」
「協調性がない・・・」
「人の話を聞かない・・・」
「小さいことで大騒ぎする・・・」
「我慢が足りない・・・」

主語が「あなた」であるとこうなりますが
「わたし」にしたら、
脳機能や特性から考えたら、

ある程度制度は定着してきた「特別支援教育」ですが、
このあたりが、不十分だと思えて仕方ないのです。


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積極的にセカンドオピニオンを・・・

これはコメントをいただいたPさんへのお返事です。

お子さんの様子詳しくありがとうございました。
聴覚過敏はうちの息子とよく似ているなあ、と思いました。
うちの子は息子さんのように「自分から行きたい!」とチャレンジすることは未だにありません。

私は、イヤホンのことについても、抜毛についてもドクターの見解が唯一のものだとは思いません。
過剰な刺激を軽減することが環境調整の観点でも大切なことだと思いますし。
「恥ずかしい」という気持ちを持つことで行動問題が解消するとも思いません。
また、親ごさんの責任であるような発言には同意できない部分が多いです。

地域の「支援センター」や別の医療機関などでセカンドオピニオンを聞くことをお勧めします。
息子さんのよいところを伸ばしてあげられる方向でのアドバイスがもらえることを願っています。


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早朝の写メール

AAPEPを参考にした「生活スキルチェック」表に親ごさんのご意見をいただいています。
締め切りは月曜日なので、「完成版」の紹介は来週の予定です。

今朝早くに、ある親ごさんから写メが届きました。

お子さんが洗濯物をハンガーに吊るしている写真でした。

「朝から頑張る○○○(お子さんの名前)
 はじめてやらせたら楽しそうでした。
 自立への一歩にしようかな?」

うれしいお手紙です。

家庭と学校とが連携するって
難しそうで実は簡単なことなのかもしれません。

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スペクトラム児のための助詞指導

きちんとした知見やエビデンスはないのですが、自閉症スペクトラム児に対する助詞の指導は大変重要だと考えています。

例えば「お兄さんが学校で絵を描いた。」と言う文章(絵カード)を読ませて(見せて)
「だれが絵を描いた?」
「どこで絵を描いた?」
「お兄さんは何をした?」
などの簡単な質問をして、答えさせることで助詞の使い方を身に付けさせることができます。

はじめは単文が、複文に、そしてより長い文章にと移行する中で、コミュニケーションのレベルも上がっていくと考えています。

自作の教材の紹介は次の機会に♪

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自閉症スペクトラムの診断基準について

日本自閉症スペクトラム学会会報の巻頭に、「自閉症スペクトラムと診断基準の改訂」という記事がありました。
これは、DSM-Ⅴでの診断基準の紹介です。(大まかな改定については以前の記事を参考にしてください。)

自閉症スペクトラム障害の診断基準(これもまだドラフト段階です)

A:「文脈に応じた社会的コミュニケーションおよび社会的相互関係の持続的障害」
   以下の3つが条件として挙げられている。
   「社会的・情緒的相互関係の障害」
   「非言語的コミュニケーション行動の障害」
   「発達の水準に相応した関係を発展させ維持させることの障害」

B:「行動、興味または活動の制限された反復的な様式」
   以下のうち2つを満たすことが求められている。
   「常同的で反復的な話しぶり、運動動作または物の使用」
   「過度な日常性への固執、言語的・非言語的行動の儀式的または変化に対する過度な抵抗」
   「強烈にまたは明らかに異常な限定的で強い興味・関心」
   「感覚入力に対する敏感または鈍感な反応または外部からの感覚に関する分野への独特な関心」

DSM-Ⅴの改訂を受けて、2年後にはICDも11になるようです。

特にBは、まだまだ表層的な「診断」であるようにも思います。今後の動向にも気を付けていきたいと思っています。できるだけ早く「生物学的な客観指標」が導入できるように、研究が進んでくれるとを願っています。


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